やっとな会 出演者紹介
野村 万作
のむら まんさく
1931年生。重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)、文化功労者。祖父・故初世野村萬斎及び父・故六世野村万蔵に師事。早稲田大学文学部卒業。「万作の会」主宰。軽妙洒脱かつ緻密な表現のなかに深い情感を湛える、品格ある芸は、狂言の一つの頂点を感じさせる。狂言の技術の粋が尽くされる秘曲『釣狐』に長年取り組み、その演技で芸術祭大賞を受賞したほか、紀伊國屋演劇賞、日本芸術院賞、松尾芸能賞、紫綬褒章、朝日賞、旭日小綬章等、多数の受賞歴を持つ。狂言師として新たな試みにもしばしば取り組み、現在に至る狂言隆盛の礎を築く。近年では、「楢山節考」の再演に取り組み、大きな成果をあげている。後進の指導にも定評がある。
野村 萬斎
のむら まんさい
1966年生。祖父・故六世野村万蔵及び父・野村万作に師事。重要無形文化財総合指定者。東京芸術大学音楽学部卒業。「狂言ござる乃座」主宰。国内外で多数の狂言・能公演に参加、普及に貢献する一方、現代劇や映画・テレビドラマの主演、舞台『敦―山月記・名人伝―』『国盗人』『子午線の祀り』など古典の技法を駆使した作品の演出など幅広く活躍。94年に文化庁芸術家在外研修制度により渡英。芸術祭新人賞・優秀賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、朝日舞台芸術賞、紀伊國屋演劇賞、毎日芸術賞千田是也賞、読売演劇大賞最優秀作品賞等を受賞。世田谷パブリックシアター芸術監督。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開会式・閉会式のチーフ・エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター。
石田 幸雄
いしだ ゆきお
1949年生。野村万作に師事。重要無形文化財総合指定者。宝生流・田崎隆三師と共に「雙ノ会」を主宰。すでに数多くの優れた舞台歴を持つ野村家の重要な演者。大曲の『三番叟』『釣狐』『花子』をすでに初演。国内外で狂言・能公演に多数参加、普及に貢献している。06年「雙ノ会」で芸術祭大賞。11年観世寿夫記念法政大学能楽賞受賞。
深田 博治
ふかた ひろはる
1967年生。大分市坂ノ市出身。野村万作に師事。大分鶴崎高校・國學院大学卒業。国立能楽堂・能楽三役第四期研修修了。能楽協会会員。万作一門の若手研鑽会「狂言ざゞん座」同人。すでに『奈須与市語』『三番叟』『釣狐』『金岡』等を披き、「万作の会」の演者の一人として活躍している。朝日カルチャーセンター講師を勤める。
高野 和憲
たかの かずのり
1972年生。野村万作に師事。国立能楽堂・能楽三役第四期研修修了。能楽協会会員。万作一門の若手研鑽会『狂言ざゞん座』同人。すでに『奈須与市語』『三番叟』『釣狐』を披き、「万作の会」の演者の一人として国内外を問わず狂言・能公演に出演。張りのある声で活躍している。
内藤 連
ないとう れん
1986年生。野村万作に師事。成城大学経済学部卒業。国立能楽堂・能楽三役第八期研修修了。既に『奈須与市語』『三番叟』を披く。能楽協会会員。
飯田 豪
いいだ ごう
1989年生。野村万作に師事。日本大学芸術学部卒業。既に『面箱』を披く。能楽協会会員。
石田 淡朗
いしだ たんろう
1987年生。石田幸雄の長男。野村万作に師事。3歳で初舞台後、狂言・能の舞台で子方を勤める。英国・ギルドホール音楽演劇学校卒業。
森田 徳和
もりた のりかず
1974年生。笛方森田流。大阪 職分家 野口傳之輔に師事。能楽協会会員。
幸 正佳
こう まさよし
1970年生。小鼓方幸流十九世宗家。故曽和博朗(人間国宝)に師事。重要無形文化財総合指定者。
白坂 保行
しらさか やすゆき
1968年生。大鼓方高安流。祖父 故柿原繁藏、叔父柿原崇志(人間国宝)に師事。重要無形文化財総合指定者。
田中 達
たなか とおる
1975年生。太鼓方観世流。国立能楽堂・能楽三役第四期研修修了。観世流太鼓。十六世宗家観世元信師、元伯師に師事。能楽協会会員。